2011年1月6日(木)、7日(金)に実施しました。足固め・石場建て、軸組と掛けかえのできる乾式土壁パネルからなる平屋の試験棟2棟を左右に並べ、壁量、壁配置、M0、入力地震動を変えての比較実験です。屋根荷重、床荷重は錘で荷載しています。
1/6(木) | 加振A | A-2加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、短辺方向で加振 |
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加振B | B-2加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、長辺方向で加振 | |
加振C | C-2加振 | 崩壊限界検証 | JMA神戸NS波 極稀な地震動を、短辺方向加振 | |
1/7(金) | 加振D | D-2加振 | 損傷限界検証 | BCJ-L1波 稀な地震動を、長辺方向で加振 |
D-3加振 | 安全限界検証>BCJ-L2波 極稀な地震動を、長辺方向で加振 | |||
加振E | E-2加振 | 崩壊限界検証 | JMA 神戸波 巨大な地震動を、3方向で加振 |
※BCJ-L1波、BCJ-L2波は、それぞれ第2種地盤用に修正したものを用いました。
詳しいタイムスケジュールはこちら
※ただし、1/7のスケジュール詳細については、制御装置の故障により、実際の実施時間はタイムスケジュールどおりではありませんでした。
右のA2(長辺8P 短辺6P)が基本壁配置です。左との耐力の違い(左=短辺8P、右=長辺6P)に注目します。
どちらも基本壁配置ではありません。耐力の違い(左=長辺6P、右=長辺9P)で、柱脚の滑りはどのように違いが出るでしょうか。
左はわざと配置を偏心させています。右の基本壁配置と比較してみてください。
前の実験より入力地震動が強くなっていることにも注目してください。
加振D以降は、左試験体の基本壁配置の試験体の床の錘を撤去し、Moを低減します。
前日の錘ありの場合との滑りを比較してください。
左は短辺4Pと耐力が低いので、滑りがほとんど生じないとの予想がでていますが、どうでしょうか。
次に、試験体は同じままで、入力地震波を強くしてみます。
壁配置は左右とも同じです。左と、床錘を撤去し、Moが低減した右との滑り方の違いを比較します。
基本配置パターンについて、加振A(BCJ-L2波)、加振C(JMA 神戸NS波1方向)、加振E(JMA 神戸3方向)と、入力地震動の違いによって、どのように滑りに違いが出るかを比較します。特に、Moも低減され、摩擦力も小さく、地震動レベルが大きくなっている右側のE2がどのように滑るかに注目してください。
下記の日程で報告会を実施します。応募要項が出来次第、当サイトで参加者募集の受付をします。