前日に引き続き、足固め・石場建て、土塗り壁、2階建ての試験棟について、入力する地震波を変えての比較実験です。詳しい仕様、スケジュール等については、前ページをご覧ください。
前日の1/20の加振で損傷した1通り、5通りの1階の土壁を乾式土壁で補修、また1通りとい通りの1階に乾式土壁の小壁で補強し、偏心を小さくしました。
建築基準法では「想定外」の巨大地震として、JMA神戸波3方向(100%)を入力し、「建物の中にいる人の安全確保」するための崩壊限界の検証を行いました。
また、最後の加振実験Cでは、床錘を一部撤去し、Mo低減による影響を見ます。
1/6から3週連続で行って来た実大震動台実験も、今日で最終日となりました。
最大層間変位角は、1層が1/21、2層が1/24。柱脚の移動の最大値は、長辺方向120ミリ、短辺方向189ミリ補強により、偏心が小さくなりねじれ変形が小さくなり、また1層と2層の変形もバランスが良くなりました。
石場建て・足固め仕様。1階の錘を撤去し、1階の錘の効果を見ます。
壁などの損傷がさらに大きくなり、建物の耐力が低下し、最大層間変位角は、1層が1/20、2層が1/22 と少し大きく変形しました。
少しの補修や補強で、巨大地震でも、大きく揺れはするものの、建物は崩壊することもなく、しっかりと建っていました。こちらも、多少の手を入れれば、住み続けることができる結果となりました。
柱脚移動の見かけ上の最大値は、少し小さくなりました。次のアップ画像でその様子をご確認ください。