公開イベント

開催概要:第三回フォーラムin京都
「実大震動台 実験結果と設計法への反映について」

伝統的構法の設計法作成および性能検証実験検討委員会では、石場建てを含む伝統的構法のための設計法の構築を進めてきています。設計法を作成するに際して、伝統的構法では床構面の変形や偏心によるねじれ振動が発生します、また石場建ての場合には柱脚の滑りや浮き上がりが生じます、このような構造力学的な課題は、構造要素実験だけでは解明できず、建築物全体として解明しなければならないために、実大の試験体による実験が不可欠です。

これまでの実大振動台実験では、平屋建てや総二階建てを対象に行ってきましたが、今回、9月に独立行政法人防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センターで実施した実大震動台実験では、伝統的構法では一般的な部分二階建て、下屋付きを対象にして行いました。

本フォーラムでは、実大震動台実験の概要と実験結果を報告します。また、検討中の設計法(標準設計法、詳細設計法、汎用設計法)について解説するとともに、実験結果の分析を行い、実験結果を設計法に反映させて設計法の検証などの考察を説明します。

日時:11月24日(土) 13:00〜17:00

プログラム:

1 主旨説明:検討委員会委員長
2 実大震動台実験の報告
2.1 実験の概要:実験検証部会主査 後藤 正美
2.2 実験結果の概要:実験検証部会委員 向坊 恭介
2.3 試験体の損傷:実験検証部会委員 小笠原 昌敏
2.4 実験の事前・事後解析:設計法部会委員 松本 慎也
3 伝統的構法の設計法
3.1 設計法作成への取り組み:設計法部会主査 齋藤 幸雄
3.2 柱脚の滑り量の計算:実験検証部会•設計法部会 長瀬 正
4 実験結果の設計法への反映:設計法部会主査 齋藤 幸雄

場所:ひと・まち交流館 京都

http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html

参加者:200余名