■活動内容
「九州の杉・天然乾燥研究会」は熊本県南部を中心とし、その周辺地域の近くの山からの豊富な森林資源を背景に直接取引 による素材供給システムとして構築されたものです。
本会は、県産材7000立方米を天然乾燥材として生産しています。
活動内容は素材生産者と工務店とのネットワークにより高品質、安定した価格、必要量の素材の生産を目的にしたもので、木材流通は、電話及びFAXによる見積、注文となり迅速な対応が可能となっています。
取引の品質条件として、伐り旬の葉枯らし乾燥材であること、また樹齢が50年以上であることが梁材の条件です。採材寸法も従来の3m,4m,6mだけではなく必要に応じた対応が、実践されています。
素材生産では高性能林業機械、ロングアームグラップル を駆使し、山土場における仕分けを容易にしていると共に低コスト生産を実現しています。
原木は委託された製材工場へ素材生産者から直納されます。製材工場には工務店から製材依頼書で製材する材種・寸法 などが示されています。
また、川上と川下が、タイアップした素材生産現場見学ツアーを年2回、春と秋に開催(平成9年度より継続)素材生産現場でお客様が 直接山に触れる機会を設けており、
年間200名前後の参加があります。
このほか天然乾燥をサイエンスの目でとらえ、太陽熱エネルギーと木材(樹皮、端材)を燃料として利用した燻煙オンドル方式原理 を複合した低コスト低温乾燥の研究をはじめています。
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