実施要項
2010年度の実大震動台実験

実施場所

独立行政法人防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センターの実大三次元震動破壊実験施設E-ディフェンスで行います。

E-ディフェンスは、1995年の阪神淡路大震災を契機として兵庫県三木市に設立され、2005年から稼働している実験施設です。広さが300平米もある実大三次元震動台には、質量1,200トンまでの試験体を載せることができ、兵庫県南部地震クラスの破壊的大地震の変位、速度、加速度を、前後・左右・上下の三次元の動きで正確に再現する加振ができます。また、加振した際の動的挙動を計測、解析する能力にもすぐれており、地震防災の研究において、世界の最先端をいく実験施設といえます。

場所等の詳細は、公開日(2011.1.20)のあらましページにてご覧ください。

実施スケジュール

試験体1〜4は、E-ディフェンスの実験準備棟で製作されており、加振日に向けて、実大三次元震動台のある実験棟に随時、曵屋されます。

試験体1・2

屋根無し平屋、足固め・石場建て、乾式土壁パネル

試験体の組み立て2010年11月27日 〜 12月10日
加振日2011年1月6日 〜 7日
木部解体、内部目視2011年1月19日 〜 21日

試験体3

瓦葺き2階建て、土台仕様、乾式土壁パネル(試験体4と同じで、足元と壁の仕様だけが異なる)

試験体の組み立て2010年11月15日 〜 11月30日
加振日2011年1月13日 〜 14日
木部解体、内部目視2011年1月31日 〜 2月2日

試験体4

瓦葺き2階建て、足固め・石場建て、土塗り壁

試験体の組み立て2010年8月10日 〜 11月12日
加振日2011年1月20日 〜 21日(1月20日が公開実験)
木部解体、内部目視2011年2月2日-5日

注記

今回は伝統構法の設計法を構築することを目的とした試験体での実験であり、実際に建設されるような伝統構法の建物を対象とした実験については、来年度以降に実施予定です。